外国人材の活躍がホーチキの海外展開を加速させる。海外市場開拓のロールモデルになれる人材を採用へ
外国人材の活躍がホーチキの海外展開を加速させる。海外市場開拓のロールモデルになれる人材を採用へ
日本初の火災報知機メーカーとして1918年(大正7年)に創立され、現在は東証プライム市場に上場しているホーチキ株式会社。火災報知設備や消火設備の製造、販売及び施工、防災クラウドサービスなども展開しています。
同社は海外に17の拠点を構え、129ヵ国で商品を販売しているものの、まだまだ海外展開の余地があるそうです。その海外市場攻略の足がかりとしてグローバル採用を進めるために、若手外国人材キャリアプラットフォーム「JPort」を導入いただきました。
ホーチキ様の海外展開状況や、外国人材を採用する理由、彼・彼女らに期待することなどについて、JPortを運営する株式会社SPeak代表取締役CEOの唐橋宗三と、カスタマーサクセス担当Belleが伺いました。

外国人材の活躍がホーチキの海外展開を加速させる。海外市場開拓のロールモデルになれる人材を採用へ大事なのは、現場とコーポレートの一体感外国人材と一緒に働く環境は、グローバル化のための第一歩外国人材も日本人も同じ。採用したいのは意思の強い人ホーチキで、海外市場のパイオニアにSPeak運営のJPort Matchについて
大事なのは、現場とコーポレートの一体感
唐橋(SPeak):
まずは遠藤さんご自身のことと、担当するお仕事について教えてください。ホーチキ様には転職して入社されているんですよね?
遠藤(ホーチキ):
はい。私は大学で建築を学び、前職は、鉄道関連会社にいました。最初は現場の施工管理を経験して、人事に異動しました。その後、ホーチキに転職し、人事を担当して10年になります。
唐橋(SPeak):
転職組となると、プロパーの方とは雰囲気が異なったのではないでしょうか。
遠藤(ホーチキ):
そうですね。私は素直に意見を述べるタイプで、支店長にすら「こういうところが悪いと思います」なんて話をしたり、離職率が高い支店に自ら足を運んで全員から話を聞いたりしていました。社内にはそういう方が少なく、最初は「変わった人だ」なんて思われていたはずです。
またホーチキでは私の入社前から、外部企業が実施する研修が行われていました。しかし「うちの会社にはちょっと合っていないな」と感じ、その会社との契約は終了する判断をしました。ただ、昔からあったものを止めるというのは、過去の上司の判断を否定することになりかねません。ハレーションが起きそうなものですが、当時管理本部長だった上司は、当時から現場の意見に耳を傾けてくれる方で、ちゃんと説明したらすんなり理解してくれました。昔から心の広い方ですね。会社全体もそういう文化です。
ちなみに、そこからしばらくは自ら研修を担当していたものですから、私が研修会社から派遣された講師だと勘違いされたこともありました(笑)。

唐橋(SPeak):
組織運営や採用など、人事の仕事をする上では、どのような考え方を大事にされていますか?
遠藤(ホーチキ):
人事に限らずコーポレートの仕事は、現場にいる社員からは見えにくいものです。だからこそ、現場から「何だかよくわからないことを色々やっているな」と思われないように努めなければなりません。そのため、常に現場へのアウトプットを意識して「会社を良くするために、こういう施策をやりたいんです。協力してください」と説明するように心がけています。
例えば、人事が残業を減らすための施策を打ち出すとしましょう。でも現場から「コーポレートは元々残業が少ないからできるでしょう。在宅勤務もできるんだし、そんなの勝手にやってくれよ」なんて思われたら、その施策は実行できないですよね。
私は前職時代に現場業務として施工管理を経験しているので、そう感じる気持ちもよくわかります。だからこそ、現場とコーポレートが乖離しないようにする大事さをわかっているんです。これは会社の若手にも伝えています。
外国人材と一緒に働く環境は、グローバル化のための第一歩
唐橋(SPeak):
この度、ホーチキ様にJPortを導入していただきました。これから外国人留学生の採用に力を入れていくとのことですが、そもそも、なぜそこに注力しようと考えたのでしょうか。

遠藤(ホーチキ):
ホーチキは中長期経営計画「GLOBAL VISION 2030」において「グローバルブランドへの挑戦」を宣言しています。そのため、外国人留学生の採用を強化し、社内に外国人材を増やすことは、グローバルマインドを醸成するための自然な流れでした。
導入に際して、社内では反対というほどではないものの、多少の不安感はあったようです。でも、グローバルブランドへの挑戦を謳っているので、ファーストステップとして良い施策と考え、導入に踏み切りました。
唐橋(SPeak):
ありがとうございます。
Belle(SPeak):
外国人材を採用する方法としては、人材エージェントや他社サービスなど、様々な選択肢があると思います。その中でなぜJPortを選んでいただいたのでしょうか。
遠藤(ホーチキ):
何社か比較してみたのですが、JPortが最も使いやすいと判断しました。
唐橋(SPeak):
ホーチキ様と出会ったのは、ある展示会でしたね。
遠藤(ホーチキ):
そうですね。展示会で立ち話をしながらその場で、サービス概要や登録者数、利用者層などを教えてもらいました。
実はこの時点で「JPortはかなり良いな」と感じていたんです。というのも、ホーチキには「先輩がいるから」と言って入社してくれる新卒の方が少なくありません。だから「先輩がいる」という重要性はよくわかっているつもりです。
外国人留学生もおそらく同様で、彼らがどういう就職活動をしているのかを後輩に伝えるJPortの仕組みは、ホーチキとの相性が良いように感じました。
唐橋(SPeak):
どんな場面でも、先輩がいるというのは心強いものですからね。

唐橋(SPeak):
外国人留学生はどの程度の採用を見込んでいるのでしょうか?
遠藤(ホーチキ):
2030年までに15〜30名程度を採用したいと考えています。採用後は、社内のあちこちで必要に応じて、英語や中国語が飛び交うようになってほしいです。
Belle(SPeak):
外国人材を採用すると、会社のカルチャーにはどのような影響がありそうでしょうか。
遠藤(ホーチキ):
社内のグローバル感が醸成されると考えています。
現状、日本国内で働くホーチキ社員のうち、外国籍の方は1%程度で、全員が海外人材と一緒に働くことに慣れているとは言えません。でも「隣の席では外国人材の方が働いている」という環境が普通になれば、いずれ苦手意識もなくなっていくはずです。まずは社員全員に「外国人材とも、普通に一緒に仕事できるんだ」と感じてもらいたいと考えています。「グローバル」と言っているのですから、そういうことから始めていきたいですね。
Belle(SPeak):
逆に外国人留学生には、どのように活躍してほしいと考えていますか?
遠藤(ホーチキ):
後述するように、ホーチキは海外でもっと飛躍できると考えています。そのためにまずは、日本やホーチキの文化を知ってもらうことが第一です。その後、地元に戻って故郷に錦を飾ってほしいですね。
ただ中には、日本でずっと働きたいと考える方もいるでしょう。もちろんそれでも問題はありません。それぞれのキャリアプランを一緒に考えたり、面談を重ねてフォローしたりといったサポートは、所属部署だけでなく人事も惜しみなく行っていくつもりです。JPortの導入はその第一歩ですね。

唐橋(SPeak):
外国人材が所属する部署だけでなく、人事の方々のサポートも積極的なんですね。
遠藤(ホーチキ):
はい。外国人材を受け入れる部署には人事部からしっかり説明や教育をします。実際に仕事をする上で困ったことが発生したら人事でもちゃんとサポートするので、いつでも相談してほしいですね。
外国人材も日本人も同じ。採用したいのは意思の強い人
Belle(SPeak):
外国人材の立場からすると、ホーチキ様が外国人留学生を採用していると言っても、「英語が話せる日本人でもいいのではないか」「なぜ私がこの会社に入る必要があるのだろうか」という点が気になります。その点はいかがですか?

遠藤(ホーチキ):
なるほど、いい質問ですね。
そもそも話す言葉や国籍が何であろうと、それらと仕事の優秀さは別問題だと私は考えています。だから「留学生だから」という理由だけで採用したり、不採用にしたりすることは絶対にありません。採用面接で対話して「ホーチキで活躍できそう」「高いパフォーマンスを発揮してくれそう」と思えば採用しますし、そうでなければ採用しません。それは日本人も同じです。
とはいえ、今、日本人は少子化でその数を減らしているので、留学生は相対的に存在感を増しています。そのためホーチキとしては、今までに増して外国人留学生を求めている、というわけです。
唐橋(SPeak):
外国人留学生の採用プロセスや受入体制についてはどのような点に気をつけていますか?
遠藤(ホーチキ):
留学生だからというわけではありませんが、面接では「これまで何をやってきたか」「入社後に何をしたいのか」「そのパッションの強さ」を確認します。そこに我々が求めるものとのギャップがあったら、どんなにサポートしても、すぐに辞めたくなってしまいますからね。自分の意思を強くもっている方を採用したいです。
唐橋(SPeak):
お話を聞いていると、外国人材をサポートしようという強い意思が感じられます。そのような方針になるに至った出来事があったのでしょうか。
遠藤(ホーチキ):
数年前、ある外国籍の社員から「ジョブ・ディスクリプションに沿って仕事をして、成果も出しているのに、なぜ上司からの評価がこんなに低いのか」と人事に相談があったんです。「自分は大学でこういう勉強をしてきたのに、全く活かせる仕事ではない」とも言っていました。日本人からはあまり聞かない主張ですよね。
それでその上司にも話を聞いてみたら、「総合職なのに、決められた仕事しかやらないから」とのことでした。それが間違っているわけではありません。日本で日本人の評価はそのようにしてきましたからね。
しかし、海外ではジョブ・ディスクリプションに従って採用され、評価されるケースがほとんどです。我々もそれに合わせないと、外国人材が働き続ける環境にはならない。そこで受け入れる側の社員がグローバルな視点や感覚を学ぶ必要があり、そのための研修を行っています。配属されたのちには、そういった研修を受けた上司やメンターたちと、キャリアや業務内容の認識を合わせる機会を設定し、ジョブ・ディスクリプションを明確にする体制を整えています。
ちなみにその社員は、現在シカゴで活躍してくれています。
唐橋(SPeak):
それがターニングポイントだったんですね。
遠藤(ホーチキ):
そうですね。外国人材の彼が主張してくれたからこそ、いい勉強になりました。

ホーチキで、海外市場のパイオニアに
Belle(SPeak):
ぜひ、外国人留学生にホーチキ様をアピールしてください。
遠藤(ホーチキ):
今ホーチキに入社していただければ、グローバル人材の最初の人間としてロールモデルになれます。そう伝えたいです。
ホーチキは129カ国で商品を販売していたり、海外17か所に拠点があったり、これまでも海外展開を進めてきました。現状では、現地の会社にホーチキの製品を販売していただいているケースが少なくありません。しかし本当は、日本でホーチキの製品やホーチキカルチャーについて詳しく学んだうえで、その社員が海外に行って、現地の販売員の方やお客様とコミュニケーションを取りながら、製品や企業の想いをより広く世界の方々に届けていってくれるのがベストです。
未だ進出できていない国や地域も多く、海外事業には大きな成長の余地が残っています。セールスやマーケティングをはじめ、さまざまな職種の人材がまだまだ足りていません。
しかもホーチキの海外拠点の取引相手は全てが日系企業というわけではないです。例えば車のエンジンを開発する会社だったら、車のメーカーについていくので、取引相手は日系企業だけということは珍しくありません。その場合、外国人留学生が活躍する余地は小さいでしょう。しかし、ホーチキはそうではありません。現地企業とやりとりをしなくてはならないので、現地の言葉やカルチャーを詳しく知っている社員がいることに高い価値があります。
このようにホーチキは、まだまだ海外市場を攻めるための人材が足りていません。もし今ホーチキに入社したら、これらに対応するパイオニアになれるはずです。決められた道を進むのではなく、自ら新しい道を切り拓きたい方には、きっと興味を抱いていただけると思います。
Belle(SPeak):
そこで活躍した人材が、社内で昇進する可能性はありますか?
遠藤(ホーチキ):
もちろんです。日本人の事例になってしまいますが、現在のシンガポールのトップは元々、「英語より中国語ができる」という人材でした。今はもちろん英語もペラペラですけどね。彼が中国語圏で活躍し、ステップアップに繋げているという事実は、留学生にも魅力に感じてもらえると思います。

唐橋(SPeak):
最後に、日本で働きたい、日本企業の海外展開に興味がある、ホーチキ様に入社したいという外国人留学生にメッセージをお願いします。
遠藤(ホーチキ):
繰り返しになりますが、ホーチキは特に海外展開において、まだまだ伸びしろがある会社です。自分自身で会社を変えることに魅力を感じる方、自分が身につけてきたことを活かして活躍したいという方は、ぜひ一緒に働きましょう。人事がしっかりサポートしていきます。
唐橋(SPeak):
外国語を使える環境、海外展開の可能性、人事部による支援。ホーチキ様で働くのは面白いと思います。外国人留学生採用を中心に、引き続き連携させてください。遠藤さん、本日はありがとうございました!
SPeak運営のJPort Matchについて
JPort Matchは若手外国人材に特化したキャリアプラットフォームです。グローバル展開をされている企業さまと、日本の大学で学ぶ外国人留学生の効率的な出会いを支援しています。
学生ユーザーは、9,000名以上利用しており、新卒・第二新卒層の方がいます。東南アジアを中心に146ヵ国から学ぶ留学生が登録しています。特徴は日本語と英語の能力が非常に高い学生が多い点です。現在、グローバル人材の採用に関する無料相談を受付中です。300社ほどの会社をサポートし、500人以上の外国人留学生と面接をしてきた代表・唐橋や当社の元留学生メンバーが貴社の人材採用に関するお悩みをお伺いさせていただきます。
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